2014年8月15日金曜日

プールの最適化(リバランス) -SANsymphony-V10 新機能解説 4

皆さま、こんにちは。


今日は、ディスクプール内の最適化(リバランス)機能についてご紹介します。

シンプロビジョニングは、ホストからの書き込み要求に合わせてストレージリソースを動的に割り当てていく仕組みです。ただ、運用を続けていくとプールの拡張のために新しいリソースを追加したり、データの消去や、リソース回収のリクラメーションの実施などが重なり、プール内の各物理リソース間で割り当て量が異なった状況になり、プールの性能効率が悪くなる場合があります。

そのために、SSVではプール内の各リソース間で割り当て量を平均化するためのリバランスの機能が実装されています。これは、特にユーザが意識する事なく、フロントI/Oを見ながら自動的に動作し、常に最適な状態にプールを維持する事を目的としています。


この図は、プール内の物理リソース(Disk 1-3)と各仮想ディスクへの割り当てを示してします。
それぞれのvDiskの色と対応したSAUがプール内のDisk上に表現されています。



従来のSSVのリバランスは、プール内の各リソース間に対して割り当て量が平均化するように動作しましたが、仮想ディスクの考慮はありませんでした。そのため左の図のように、ある仮想ディスクのデータが特定のリソース上に偏ってしまう現象が、可能性としてあった訳です。こうなると、仮想ディスクから見ると、プールの割り当てが特定のディスクに偏る事によって、性能や障害時の影響にバラつきが出てしまう事になります。

SSV10はこのリバランスの機能を更に見直し、仮想ディスクレベルでも分散して再配置するようになりました。右の図は、左の図と比較すると各物理リソース(Disk 1-3)上にバランス良くSAUが配置されているのがわかります。これによって割り当ての偏りが無くなり、特に意識をしなくても全ての仮想ディスクが常に最適な状態でプールを利用できるわけです。

ディスクプールは仮想ストレージ環境下においては、キャパシティや、パフォーマンスの管理上、重要な役割を提供します。SSV10のディスクプールは、非常にインテリジェントなリバランスで、常に情動的に最適な状態を維持する事ができるのです。

この機能は、個人的にも非常に気に入ってます!



2014年8月14日木曜日

パフォーマンス表示 -SANsymphony-V10 新機能解説 3

皆さま、こんにちは。

今日は、SSV10のパフォーマンス表示機能についてご紹介します。

SSVの構成では、ホストOSとストレージリソースの間に位置し、全てのI/OがSSVを経由します。
そのため、I/Oの状況を把握し易いというメリットがあります。

これまで、ストレージの仮想化はどちらかと言えばキャパシティ(容量)の効率化を中心に語られてきました。ダブついたリソースの有効活用の手段として仮想化が選択肢になり得る事を考えると、今までストレージリソースでダブついていたのは容量のみで、パフォーマンス(性能)に関してはむしろ不足してたからというのが理由かもしれません。

今後は、Flash/SSDのコストダウンなどで、ストレージリソースもキャパシティだけでなく、パフォーマンスもダブついてくる状況になってくると思います。そうなるとストレージ仮想化は、キャパシティだけでなく、パフォーマンスをプールし自由に動的にプロビジョニングする事が求められてくるのでしょう。意識するのは容量単価から、性能単価へと変化するのかも知れません。


データコアは現在、急速にFlash/SSDへの最適化を進めています。
SSV10の新機能、詳しくはお伝えできませんが、次のPSPのリリースで実装される予定の新機能の中には、パフォーマンスに関するものも少なくありません。


まず、System Health内に新たにBandwidth表示が加わりました。
この画像にあるように、各チャネルポート、ディスクプール、プール内の物理ディスクなどに対して、リアルタイムでスループット、レーテンシー、IO数を表示する事ができます。

※ デモ環境は、私のPC上の仮想マシンのため非常にスペックは悪いです!





また、プールのAllocation View内の表示にも、プール内の各物理ディスクに対してIO数と、レーテンシーがリアルタイム表示されます。また、Allocation View内では、ヒートマップとしてSAU(Storage Allocate Unit)毎の負荷も表示されますが、それもリデザインされ見やすくなりました。




他にも、リアルタイムのPerformance View、パフォーマンスデータを記録するRecording機能内にも新たなカウンターが追加されています。


これらの意図するところは、全てパフォーマンス状況の把握にあります。
SSV10はキャパシティを動的に柔軟に拡張するだけでなく、パフォーマンスも正しく把握し動的に柔軟に拡張できるプラットフォームとして、どんどん強化されています。

今後のエンハンスにもご期待ください!!






2014年8月12日火曜日

自動階層化 -SANsymphony-V10 新機能解説 2

皆さま、こんにちは。

SSV10の新機能の一つ目は、自動階層化機能についてお伝えします。


「Automated Storage Tiering(AST)」は、Flash/SSDの普及にともなって、徐々に利用が増えている機能です。

SSV10では、そのASTが大幅に強化されました。


大きな強化ポイントは、新しいI/Oのための空きスペースを設定できるようになった事です。設定値はパーセントで指定する事が可能で、プール作成の際に0-20%の間で指定します。

ここで指定した割合で、各階層のリソースは新しいI/Oのために空き領域を確保します。


これによって最初の書き込みは常に上位の階層に書き込まれ、そこから頻度に応じて階層間を上下に再配置していきます。

このパーセント設定は、オンラインで変更が可能です。
プールサイズやI/Oの状況に合わせて、割合を変更できるのは非常に便利だと思います。



Flash/SSDの容量単価はどんどん下がっているので、自動階層化の需要は今後更に増してくると思います。その際にSSV10の異機種間で、階層化ができる点は、非常に強力なソリューションになりそうですね!!